南西フランス(L'OCCITANIE オクシタニー地方)

おすすめの見所をご紹介!

ラングドック

ラングドック・ルシオン地方(オクシタニー地方東部)

地中海沿いの西側に位置するラングドック・ルシヨン地方には、ローマ時代の建築物や世界遺産などスケールの大きな見所が沢山あり、訪れる人々に2000年以上も前からの歴史を物語ります。


アクセス

●アヴィニョン、ニーム、モンペリエを基点に列車、車、現地ツアーで巡るのがお勧めです。

観光ポイント

ポン・デュ・ガール Pont du Gard ★世界遺産


ポン・デュ・ガール2000年以上も前に作られたローマ時代の水道橋。当時、ユゼス(Uzes)からニームまでの約50kmもの距離を繋いだ水道路の、現存する貴重な一部です。川あり谷ありのこの50kmの距離を、ごく緩やかな傾斜で繋ぎ水を運んだローマ人の驚くべき設計技術については、敷地内にあるミュージアムで模型展示されています。ランドネ(トレッキング)コースが通っており、夏場は川で水遊びも可能です!敷地内のレストランでこの世界遺産を眺めながらのお食事もおすすめ。

ニーム Nimes  


ニームフランス最古のローマ都市として知られるニームには、町の至る所にローマ遺跡が見られます。美術館や現代建築などアートにも力をいれており、見所が沢山。デニムの生まれ故郷でもあります。(デニムの語源はフランス語のde Nimes(ドゥ・ニーム) =「from Nice」の意)
★みどころ★
 ・古代闘技場  ・メゾン・カレ  ・フォンテーヌ庭園
 ・カレ・ダール(現代美術館と展望レストラン) ・中央市場
★おすすめホテル★
 ・Imperator アンペラトール****

エーグ・モルト Aigues-Mortes 


エグ・モルトローヌ河口のカマルグ湿原に築かれた城塞都市。13世紀のフランス国王ルイ9世(サン・ルイ)がエーグ・モルトから2度十字軍遠征に出発したのを機に発展しましたが、やがて川の堆積により港としての機能が果たせなくなり、衰退しました。(エグ・モルトとは「死んだ水」の意)
そのおかげで、今でも当時のままの城塞と町並みが残っています。
★みどころ★
 ・コンスタンス塔と城壁・・・中世そのままの貴重な城塞都市建築。周囲の塩田、カマルグ湿原が見渡せます。
 ・カマルグ湿原&サント・マリー・ドゥ・ラ・メールは⇒コチラ

モンペリエ Montpellier


モンペリエラングドック・ルシオン地方の中心都市。13世紀創立の由緒ある大学があり、住人の6人に1人は学生という程学生の多い町。コメディ広場をはじめ旧市街は歩行者専用道路が多いので、のんびり町歩きが楽しめる町です。
★みどころ★
 ・ファーブル美術館・・・19世紀の画家フランソワ・グザヴィエ・ファーブルの収集コレクション
 ・モンペリエ大学医学部・薬学部・・・かつてノストラダムスも通った由緒ある医学部。人体解剖博物館はガイド付見学が可能です。

セート Sete


セート地中海とミディ運河の起点トー湖にはさまれた独特な立地の港町で、”ラングドックのヴェネチア”の呼称もある人気のリゾート地です。運河、海、湖など水辺の散策が楽しめ、特に魚介類が豊富なマルシェは必見!トー湖では牡蠣の養殖が盛んで、湖畔の漁村ブージグ(Bouzigues)の牡蠣は特に有名。養殖所見学も可能です。

カルカッソンヌ  Carcassonne ★世界遺産


カルカッソンヌ1997年世界遺産登録されたカルカッソンヌのシテ(城塞都市)は、約2500年の歴史を持つヨーロッパに残る最大の城塞。モンサンミッシェルに次ぐ来訪者数を誇るフランス屈指の観光地です。古くから交通の要衝であったカルカッソンヌは、長い侵攻のヨーロッパ史の中で堅固な要塞を徐々に築いてきました。3kmに渡る城壁と52の塔があり、一歩中に入ると中世にタイムスリップした気分が味わえます。ライトアップされたシテの姿は大変美しいので、是非1泊されることをおすすめします。城壁内には優雅なホテルがいくつかあります。世界遺産ミディ運河クルーズも人気です。
■アクセス方法:トゥールーズ又はモンペリエ方面から各種列車で。 
  

ナルボンヌ Narbonne   


ナルボンヌ日本のガイドブックで案内されることが少ないですが、実は見所が多いナルボンヌ。恵まれた気候条件により古来よりワイン作りが盛んだったそうですが、紀元前にはボルドー方面・スペイン方面の交易の拠点として発展。ローマの属州のひとつで現在の南仏一帯を占めた”ガリア・ナルボネンシス”の首都として重要な都市として栄えました。
★みどころ★
・大聖堂  ・旧大司教館(現市庁舎)
・ローマ街道のひとつドミティア街道(Via Domitia)の一部の遺構
・ラングドック地方で一番美しいとされる屋内マルシェ
・ラングドック・ワインの第一人者、GERARD BERTRAND氏のワイナリー

カタリ派の里 Pays Cathare


ケリビュス城カルカッソンヌの辺り一帯は「カタリ派の里」と呼ばれ、中世に異端宗教として迫害された彼らが立て籠もった険しい山上の城塞が今も残っています。
★みどころ★
・切り立った岩山の頂上に聳え立つペイルペルテューズ城
・カタリ派の最後の砦となったケリビュス城。
・1321年最後のカタリ派信者が火刑になったヴィルルージュ・テルムネス城

■アクセス方法:カルカッソンヌなどから車で 
★カタリ派とは・・・
11世紀から13世紀に南西フランス全域に広まったキリスト教の一派で、教会の権力や富を否定し清貧を主張したため、カトリック教会から異端とみなされ厳しい迫害を受けました。残された信者は険しい山の城に立て籠もったものの、ローマ教皇から送られた十字軍により滅亡。50年間で約100万人が犠牲となりました。 別名アルビジョワ派。

ラングドック地方のロマネスク教会


ケリビュス城ラングドック・ルシヨンにも中世のロマネスク教会が点在しています。
山間にひっそりと佇むサン・マルタン・デュ・カニグー修道院は10世紀末建造で、ロマネスク様式の美しい鐘楼や回廊をもつ修道院。フランス革命後の混乱により閉鎖・破壊された歴史がありますが、1970年に修復されました。現在も人里離れて暮らす修道士たちが暮らしており、見学はガイド付きツアーに限られています。
■アクセス方法:麓の村から徒歩(軽登山)で40分。

フランス・カタルーニャ地方


コリウール17世紀半ばまでスペイン領カタルーニャ地方だったこの地域は、現在もスペイン色が色濃く残っています。
★みどころ★
・コリウール・・・海岸沿いのかわいらしいリゾート地。19世紀初頭、マティスとドランはこの光と色彩に溢れる町に滞在し、フォーヴィズム(野獣派)と呼ばれる作風を生み出しました。彼らが写生した場所には絵の複製が掲げられ、現在の風景と見比べることができるのも楽しいです。
・ペルピニャン・・・13世紀以来マヨルカ王国の首都であった、スペイン色の濃い町。
・プチ・トラン・ジョーヌ・・・ピレネーの雄大な景色を楽しめる”黄色い列車”。夏にはオープン車両が連結され、観光客で賑わう。

  

周辺の観光地

・アヴィニョン、アルル、カマルグ
・カルカッソンヌ、ナルボンヌ、トゥールーズ
・コリウール、カタリ派の里
・バルセロナ(スペイン)

オプショナルツアー


 

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