パリから日帰旅行③ライ・レ・ローズ L'Häy les Roses
西洋初の本格的バラ園
パリ郊外のバラ園といえば、ブローニュの森のバガテル公園が有名ですが、
パリの南郊外ライ・レ・ローズには、希少品種など多様な品種を誇るヴァル=ド=マルヌ バラ園(旧ライ・レ・ローズ バラ園)があります。
バラはフランスで最も愛される花のひとつ。香りと色を味わいながら、優雅なバラ散策に出かけてみましょう。
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このバラ園は、実業家ジュール・グラヴローが1894年、パリ郊外のライ村に作った西洋初の本格的なバラ園で、現在は県が所有しています。
■ジュール・グラヴロー氏 ジュールは、かのボン・マルシェに創立前から勤務していた優秀な販売員でした(日傘、扇子、手袋などを売っていました)。 オーナー、ブシコー夫妻は子供がなく、その遺産は従業員に分け与えられましたが、創立以前から勤務していたジュール・グラヴローは相当な額の遺産を受け取り、48歳で引退しこの土地購入しました。 写真が趣味だったジュールはいつも暗室に引きこもりがちだったので、それを心配した妻はジュールに庭作りを進め、それを機にバラのコレクションを始めました。ライ・レ・ローズの始まりです。
その後ジュールは農業省からの派遣で海外にバラの研究に行ったり、新品種の研究に取り組みました。バガテルのバラ園や、ジョセフィーヌ(ナポレオンの妻)が収集したマルメゾンのバラ園の再建にも取り組んだ彼は、バラへの貢献に対してレジオン・ドヌール勲章を受賞。1916年死去。
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■見どころ
①希少品種など3,200種のコレクション アフリカからアメリカまでの原産国、オールド・ローズからモダン・ローズまでの豊富な種類のバラを堪能することが出来ます。 特にオールドローズ(一般的に1866年以前の品種)が充実しており、希少品種の保護も行っていますので、貴重なコレクションを見学できます。原産国や品種により区分けしていたり、バラの歴史をたどる小道もあるので初心者にもわかりやすい庭園です。13のテーマの庭があります。庭園設計家のエドゥアルド・アンドレが設計しました。 ②デコレーション ツルバラをからませたオベリスクやアーチが、バラの美しさをより引き出しています。バラは見るからにピンク系が多く、天使のモニュメントなどロマンチックな風景です。
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■見頃 満開時期は6月です。 開園は5月中旬~8月で、 9月~5月中旬まではバラ園は閉園しています。
■パリからのアクセス -RER B線、Bourg-la-Reine駅下車 + バス 172番または 192番 でSous-préfecture - Eglise de L’Haÿ-les-Roses下車。
-メトロ7番線 Porte d'Italie駅から184番バスでSous-préfecture - Eglise de L’Haÿ-les-Roses下車。または186番バスでHenri Thirard - Léon Jouhaux下車(184は目の前。186は少し歩きます)
-祝日はメトロ 7番線でVillejuif-L.Aragon駅まで行き、286番バスでTournelles下車。 所要時間約50分。
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ヴァル=ド=マルヌ バラ園 (Roseraie du Val-de-Marne)
住所:Rue Albert Watel 94240 L’Haÿ-Les-Roses
電話:01.43.99.82.80 ファックス: 01.43.99.82.90
www.roseraieduvaldemarne.fr
パンフレット(フランス語)はコチラからダウンロードできます。
開園 : 2014年 5月 6日~9月 21日 10時~20時
入園料 : 一般料金:3ユーロ
種・変種数 :3177種、うち 182種は原種
園芸品種 :1950年以前に作られた品種が 85%